「D3.コラム」のアーカイブ

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コラム:【的中率と的中時平均配当】

【的中率と的中時平均配当】
先週、回収率は重視していない、戦略、戦術を決める上で大切なのはあくまで
的中率と的中時平均配当であると書きました。
そこで、今週は的中率と的中時平均配当について詳しく説明したいと思います。

【戦略と戦術】にも書きましたが、的中率と的中時平均配当を把握することは
戦略、戦術を策定する際に役立ちます。
例えば、
ココモ法を戦略として採用する場合、10回に1回3倍以上のオッズの馬券を
当てなければなりません。
つまり、
的中率10%以上
的中時平均配当が300円以上
という条件を満たす戦術が必要になります。
金丸法を採用するのであれば3回に1回1.5倍以上のオッズの馬券を当てな
ければなりません。

つまり、
的中率33%以上
的中時平均配当150円以上
という条件を満たす戦術が必要になります。

このように戦略を採用するに当たっては、その戦略を成功させるための的中率、
的中時平均配当を満たす戦術が必要になってくるのです。

では、私の新金丸法ではどうでしょうか?

金丸法同様
的中率33%以上
的中時平均配当150円以上
という条件を満たす必要があるのでしょうか?
答えは否です。

自分の予想力に合った資金配分に変えてしまえばよいのです。
例えば、もしあなたが的中率25%以上、的中時平均配当200円以上の予想
力を持っていたとしたらどのような資金配分にすればよいのでしょうか?
・・・
金丸法の基本配分「1:3:9」で運用することも可能ですが、的中率が若干
低く3回に1回的中させることができるか不安です。
そこで、
「1:2:4:8」
という若干緩やかに資金を配分させても、的中時平均配当200円以上であれ
ば転がすことができます。

3回勝負ではなく4回勝負なのでより保守的な資金配分といえます。
ここでのポイントは、資金配分的にマーチンゲールっぽくなっていますが、あ
くまで「転がし」であるという点です。
的中した時点で資金を15等分し、
再度
「1:2:4:8」に資金配分するのです。
では、的中率が20%、的中時平均配当が500円以上という場合はどうでし
ょうか。
この場合なら、
「1:1:1:1:1」
という資金配分が可能になります。
5回に一回的中すれば転がしに成功です。
リスクは高まりますが、4回勝負にしても面白いでしょう。
このように自分の的中率と的中時平均配当が分かればより効果的な資金配分に
変更することができるようになるのです。
具体的に説明すると、いつものように予算を7万円とした場合、

新金丸法の基本戦略に沿って、資金70000円をまず
「1:2:4」に配分。
歩兵:10000円
騎馬:20000円
本隊:40000円
ここまでは同じです。
ここから歩兵、騎馬隊、本隊をそれぞれ
「1:3:9」の金丸法による基本配分で勝負するところ、自分の予想力に合
った資金配分に変更します。

人によっては「1:2:4:8」という資金配分で・・・
人によっては「1:1:1:1:1」という資金配分で・・・
etc。。。

<蛇足>
私は回収率というのはただ単に自慢指数(笑)に過ぎないと考えています。
ごくごく稀にに「回収率200%」という予想術
コンスタントに「回収率110%」という予想術

もちろん目指すなら後者の予想術です。
なぜなら、人類最高の発明である「複利」を生かせるのですから。

【11月第3週の勝負競馬場選び】
先週は、先々週好調の波が来ていたことから勝負を見送りました。
今週も勝負するに当たり、まずは前日の結果を使い勝負すべき競馬場を選びます。
私は裏開催では勝負しないので今週も東京競馬場と京都競馬場から選ぶことにな
ります。
毎回同じことを書きますが、競馬場選びのポイントは
「前日苦戦した競馬場はどちらなのか」
という点です。

【11月9日(日)東京競馬場】
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見にくい場合はクリックで拡大。

【11月9日(日)京都競馬場】
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見にくい場合はクリックで拡大。
どうでしょうか。
あなたはどちらの競馬場がより苦戦したように見えますか?
どの予想家もそこそこ的中しており、大きな連敗もないので全体的にあまり苦
戦した日とはいえません。
あえて言うなら、
東京競馬場ではデータマイニング予想2位が3レースしか的中していない。
京都競馬場ではデータマイニング予想3位が3レースしか的中していない。
といったところでしょうか。
このような場合判断が難しく、勝負を見送るのも一つの手です。
しかし、私が判断するに、よくよく見ると東京競馬場のデータマイニング予想
は1位,2位の2つで苦戦していたように思います。
データマイニング予想1位は7レース的中していますがその内5レースが配当
110円で的中時平均配当が126円とかなり低く、
データマイニング予想2位は上で述べたとおり3レースしか的中していません。
データマイニング予想3位は普通の成績なので、データマイニング予想3位の
成績がイマイチな京都競馬場と少し迷うところではあるのですが、これらを踏
まえて今週は東京競馬場で勝負したいと思います。

コラム:【競馬は波乗り】

10月の勝負は第一週で終わっており、また、今週は読者の方からの質問もなかったので、競馬コラムをUPします。

今日10月17日のニュースでアメリカのグリーンスパン前FRB議長が今回
の金融危機を「100年に1度の津波」と評していました。

この混乱の基を作った張本人がこのような言葉を平然と述べるのには閉口しま
すが、張本人の言葉だけに普通のエコノミストの言葉以上に恐ろしさを感じます。
あれだけ世界の富が集中していたアメリカでさえ、バブルが崩壊するときとい
うのはあっという間です。

この急激な下落を乗り切った投資家が何人いるのかは分かりませんが、一切マ
イナスを出さなかったという人はあまりいないのではないかと思います。

一定のラインを超えたら自動的に売るという売買ルールを設けて市場に参加し
ているシステムトレーダーでも急激なマイナスの波は不可避です。

このマイナスの波を完全に避けることが出来たという人は、恐らくたまたま資
金を現金に換えていたという人ぐらいでしょう。

・古くはオランダのチューリップバブル
・1990年代の日本のバブル景気
・2000年代のアメリカのバブル景気

歴史を振り返ると、永遠の繁栄などない、永遠に勝ち続けることはないのだな
ぁと実感します。

ただし、これは一方で朝の来ない夜はないという反対の事象も暗示しており、
悪いときもあれば良いときも必ず訪れます。

今が「100年に1度の投資のチャンス」であるとも言えます。
秋のGI、JpnIシーズンにこんなことを書いている競馬サイトは当サイト
だけだと思うのですが話を競馬に戻すと、

私は常々
「競馬は波乗り」
だと考えています。

競馬に限らず株式、不動産、外国為替など色々な投資商品の全てが波乗りです。
いかにプラスの波に乗り、いかにマイナスの波に呑み込まれないようにするか。

100戦100勝の投資家などいないのですからプラスの波でおおきく稼ぎ、
マイナスの波でいかに少ないマイナスに抑えるか、ここがあらゆる投資商品に
おける最大の勝負の分かれ目なのです。

【複勝○×表で見えてくる波の形】

下の表は今年2008年1月5日(日)の中山競馬場の複勝成績表です。
5分間この表を眺め、この表を見たあなたの感想をいくつか上げてみてください。

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あなたは上の表を見てはどう思いましたか?

・複勝は配当が低いなぁ
・単勝1番人気の払い戻しは150円以下ばっかりだなぁ
・データマイニング予想1位が結構連敗しているな
・データマイニング予想3位の払い戻しは結構高いな

などなどいろいろ感じることはあったかと思います。

私がこの表を見て一番に感じたことは、
「単勝オッズ2番人気の的中率の低さ」
です。

単勝オッズ2番人気は、この日わずか2Rしか的中しておらずその的中率は、
2R/12R=16.6%
単勝オッズ2番人気の複勝率は約50%程度なので、この16%という数字はか
なり低いものといえます。

平均へ回帰することを考えると、次の日の的中率は50%以上の確率が高いの
ではないかと推論することが出来ます。

【平均への回帰】

平均への回帰(へいきんへのかいき、または平均回帰、回帰効果)とは、1回
目の試験結果が偏っていた(特別に良かった、悪かったなど)対象について2
回目の試験結果(時間的には逆でもよい)を調べると、その平均値は1回目の
測定値よりも1回目全体の平均値に近くなるという統計学的現象をいう。
出典:ウィキペディアより

というわけで、下の表は翌日(翌週)1月12日(土)の中山競馬場の複勝成
績表です。

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いきなり1R配当470円のクリティカルヒット!
6R/12R=50%

私の推論通り、50%の的中率で単勝2番人気の普段の実力が発揮された一日でした。
これを基にルールを考えると、

「的中率が30%を切るような日の翌日はその予想家の予想に乗れ!」
ということになります。

一見意味が分かりませんが(笑)
ようするに、

12R中2R以下しか的中しなかった翌日は、その予想家の予想を基に金丸法
で勝負するのです。

ちなみに、この日データマイニング3位が2Rしか的中しておらず、的中時の
平均配当も150円と低めです。よって、このルールでは翌日はデータマイニ
ング予想3位で勝負することになります。

翌日1月13日のデータマイニング予想3位の結果は(○×表省略)、
5R/12R的中(的中率41.6%)
的中時平均配当236円
となかなかの成績でした。

このように○×表を眺めていると色々なアイデアが沸いてきます。
私は複勝○×表は株式投資におけるチャート表のようなもの
と考えています。

「競馬は波乗り」
プラスの波に乗るにはどうしたらよいのか?
マイナスの波を避けるにはどうしたらよいのか?
複勝○×表は宝のチャート表です。
ぜひ複勝○×表を使って競馬の波を乗りこなしてください。