遠回りして見つけた競馬に勝つ方法
先のアンケート回答を読んで、
このブログを読んでいる人はレベルが高いと感じました。
なぜなら、競馬で妨げになっているのは、
「メンタル」
である事を既に理解しておられる方が多いからです。
私は競馬の必勝本を数十冊読んできました。(立ち読みも入れれば数百冊)
・競馬新聞の印を使うもの
・パドックで判断するもの
・前走結果から判断するもの
・位置取りを予想して判断するもの
・追い上げ馬券術
・転がし馬券術
・オッズを使って判断するもの
・オッズで異常投票を見つけ出すもの
・JRAのCM、ポスターからサインを見つけ出すもの
・JRAのレーシングプログラムからサインを見つけ出すもの
・コンピ指数を使って判断するもの
・血統で判断するもの
etc…
この全ての指標から競馬必勝法を探す事は困難を極めました。
どの本の理論を使っても、本に書いてある通りの結果を出す
ことができません。
本を読んでは給料を握りしめてその週の競馬場に赴き、帰り
すっからかんになって帰ってくる。
毎週そんな繰り返しでした。(当時はPATは抽選で、なか
なか加入する事ができませんでした)
先日紹介したハートピア関連の書籍を読み、実践した頃など
はボーナスを2日で失った時もあります。
今思えば無謀でしたね(泣)
そんな暗中模索を繰り返したときにたまたま出会ったのが金
丸法です。
本屋で立ち読みしたmook本の一節に簡単に金丸法の説明書き
があったのです。
私はその本を立ち読みする以前に「複コロ三分割」という本
を読み、実践した結果、的中率は高いものの複勝転がしの難
しさを痛感していたため、純粋転がしではなく3回に1回転
がれば転がり続けるというその馬券術は目から鱗でした。
金丸法は、
・複勝を使っても儲ける事が出来る事、
・レースを絞る事が大切であること、
・複利の重要性、
・資金配分の重要性
などを私に教えてくれ、
実際にもとで10万円(だったと思います)が短期間に100万円
近くに転がるという成功体験を私に与えてくれました。
【ONOMANファンドの失敗】
この成功を機に、私は拙いIT知識でHPを立ち上げ、
ONOMANファンドなる企画を立ち上げました。
無料の複勝ころがし予想サイトなのですが、金丸法を実践し
資金が大きく転がっていく様子を皆様に見ていただこうとい
う趣旨の自己満足企画でした(笑)
しかし、これがなかなかうまく転がらない。
今思えばほぼ全レースで勝負していたので当然なのですが、
なんど挑戦してもごく早い段階で3連敗してしまうのです。
「多くの方に見ていただいている以上金丸法の損切りライン
である150円以下の勝負をする事なんてできない」
「毎日必ず1円でも利益を出さなければならない」
当時はこのような精神状態でした。
このような精神状態が、
●どうしても高配当の馬を狙ってしまう。
●配当150円以下の馬を購入する事が出来ない。
という状況をもたらし、金丸法をうまく運用する事が出来な
くしていたのです。
結局、月に数千人の方にアクセスしていただいていたサイト
だったのですが、あまりに破綻回数が多い為、恥ずかしく思
いHPごと閉鎖させてしまいました。
これが今から約10年前の話です。
【競馬で勝つことをあきらめる】
その後競馬の世界に疲れ果てた私は、競馬を離れ株式投資に
その興味をシフトします。
既に株式投資で成功していた友人に、どんな本を読んだら勝
てるようになるのかを聞きました。
そして、その友人から教えてもらった本と言うのが「競馬投
資家養成講座」でも紹介しているあの株式投資本です。
ここでは書名を出す事が出来ないのですが、その本を読んで、
●企業の業績ではなく波を読んで利益を出すことができる
●新聞、ニュースなどの情報過多は悪
●自分の心に打ち勝つ事がいかに重要か
と言う事を学びました。
その後、いろいろな本を読んだのですがその結果、私は投資
における究極の真理に到達します。
それは、
「自分の欲に打ち勝つ事がすべて」
ということです。
株式投資の世界も競馬の世界同様に星の数ほど書籍がありま
す。
・企業業績の判断方法を記したもの
・バフェットなどの有名投資家の本
・ファンダメンタル投資本
・ランダムウォーク理論派の本
・チャート分析の本
・ストキャスティクスなどのテクニカル本
・酒田罫線法などの日本独自の投資本
・値上がり銘柄の予想本
etc…
しかし、アマゾンなどで書評を読むと、良いレビューを得て
いる本と言うのは、ある共通点があるのです。
それは、メンタル的に自分の心に打ち勝つ方法を教えてくれ
ているということです。
上述の「競馬投資家養成講座」で紹介している本もその内の
一つだと考えているのですが、投資関連の書籍の中にはこの
メンタル的に強くなる為の良書がいくつかあります。
私が特に何度も読み込んだのは、
●マーケットの魔術師(シュワッガー著)
と
●デイトレード(マーケットで勝ち続けるための発想術)
です。
投資に勝つポイントはただ一つ、
「自分の設けたルールを欲に打ち勝ち守ることができるか」
です。
例えば、
「あなたは株価が10%下げた時、株を必ず売る」
というルールを自分に設けたとします。
実際10%株が下がった時、損失を確定させ株を全て売りき
ることができるでしょうか?
もし、日経新聞に株価が上がるという予想が書かれていたら
どうでしょうか?
それでも損切りできるでしょうか?
いかに将来値を戻しそうな株であっても10%下がったら
機械的に判断して損切りする事が出来る。
これが市場に勝てるか否かの最大のポイントなのです。
企業の業績を判断できるか否か?
チャートを分析できるか否か?
資金が多いか少ないか?
が問題なのではなく、
自分に課したルールを忠実に守れるか否か?
これが重要です。
多くの良書を読み、
自分に課したルールを忠実に守ることができるようになった時、
私は株式市場で大負けする事はなくなりました。
【株式の理論を競馬に応用する】
株式投資で一定の結果を得た後、競馬にこの知識を応用でき
ないか?考えを巡らすようになりました。
株式投資で得たポイント
・損切りをいとわない
・指標は少なくする
・波を読む
・情報は絞る
これを基に、数年前いい線まで行った金丸法を基に戦略を
再構築しました。
そうして出来たのが新金丸法です。
新金丸法においては、
その損益ラインである150円以下の勝負であっても躊躇し
ないという「損切りの心」が大切になります。
どうしても損切りしたくない為、配当150円以上の馬を狙
いがちですが、オッズありきで予想していては勝てません。
たとえオッズが110円であっても躊躇なく勝負できる事が
重要になってきます。
更に、予想の指標は極限まで少なく、
「予想家を予想する」
というスタイルを確立させました。
これなら
・馬の血統
・調教師
・騎手
・前走の結果
・新聞トラックマンの印
・コメント欄
・調教欄
・マイニング
・コンピ
・レイティング
・スピード指数
etc…
無限にある指標を気にする事はありません。
一つの指標を使い、〇×表を使って波を読む事に注力する事
ができます。
更に、的中率を上げる為に「荒れる荒れない指数」を編み出
し競馬を荒れるレースと荒れないレースに分けて勝負レース
を絞りやすくしました。
●新金丸法で戦略と戦術を組み立て、
●荒れる荒れない指数でレースを絞る。
単純ですが、これぐらい単純でないと自分のメンタルとの勝
負まで到達できません。
自分の心と勝負するという感覚は、
「自分の心に打ち勝つ事ができれば競馬に勝つ事が出来る」
という強力な馬券術があってこそです。
新金丸法と荒れる荒れない指数のセットは、自分の心との勝
負に持ち込むことのできる数少ない馬券術の一つだと考えて
います。
【皆さんの感想に感銘】
ここで、初めのアンケートの回答に戻ります。
競馬で勝つのに妨げになっている事は?
という質問に多くの方が「メンタル」の問題を挙げていました。
メンタルの問題を上げるという事は、
既にメンタル的に打ち勝つ事ができれば競馬に勝てる
という段階におられるという事です。
アンケートにお答え頂いた方が既に新金丸法を知っている方
なのか、全く知らない方なのか分かりませんが、私のメルマ
ガ読者の方々がこのレベルにおられる過多が複数おられると
いう事に感動した次第です。
数日前に公開した、読者の「おすすめの本」の中に、
●魔術師たちの心理学
●相場人生訓
という競馬と異なる投資本がまぎれていたのを気づきました
か?
この本を挙げた方は、私と同じような過程を歩んでおられる
のだなと嬉しくなりました。
私は10年前に買い集めた競馬本のほとんどを捨て、実は今
残っているのはこれらのメンタルに打ち勝つこれらの本です。
株式などの投資をしない人も、自己啓発本だと持って読むと
結構面白いです。
図書館にもあると思うので、機会があったらぜひ一読してみ
て下さい。
メンタルに打ち勝つ強い競馬投資家になる事が出来るかと思
います。
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